部活動でスポーツに取り組んでいる学生や、プロのアスリートが好成績をあげるためには、筋力アップは不可欠でしょう。
しかし、筋トレが本当に必要なのは、意外にもアスリートではなく、一般人です。
ここでは、その理由についてお話したいと思います。
筋トレは健康維持に不可欠である
一般的に筋トレのメリットは、身体つきがよくなったりダイエットに効果があったりするといわれています。
見た目の変化も大切なのですが、多くの人に必要な要素は
”健康で快適な毎日を過ごすこと”
なのではないでしょうか?
筋トレはそれを可能にします。
運動習慣がつけば、生活習慣病予防にも効果がありますし、認知症予防にもなります。
日中に活動することによって、夜の寝つきもよくなり早寝早起きが可能になります。
アスリートの選手生命は、競技によっては10年足らずで終わってしまうものもあります。
しかし人生は80年、長い人で100年も続きます。
健康のための筋トレが、いかに必要かおわかりいただけるかと思います。
筋トレで仕事がうまくいく
毎日の仕事を順調にすすめるためには
- 的確な判断能力
- 思考力と柔軟な発想力
- 時間管理能力
- 他者との協調性
- 健康、メンタルの維持
などが必要です。
独立、昇進、出世を考えている方には間違いなく欠かせないものばかりでしょう。
特に経営者ともなると、これらのスキルにあわせて時代の先見性まで必要になってきます。
勉強熱心な方であれば、読書や経営セミナー、コミュニティへの参加等の自己啓発へ積極的に参加しておられることでしょう。
そこでさらに必須なのが、日常的な筋トレです。
筋トレを毎日のように行うということは、自分の身体の感覚や体調に敏感になります。
「今日は調子がいい」、「なんだか身体がだるい」、「いつもどおり」など、トレーニング開始時におのずと感じることでしょう。
オーバーワーク(筋トレのやりすぎ)を防ぐためにも、体調に応じてトレーニングの内容を変化させることも、時には必要になります。
そのように、筋肥大と疲労やケガの防止が天秤にかかることもあります。
筋トレ歴が長くなり経験を積んでいけば、多くの人がこれらについて考えることになります。
こうして、判断能力、思考力、発想力が使われます。
そして、筋トレするには他に自分のやりたいことを我慢して、一定時間取り組む必要があります。
それには、時間やエネルギー、精神力まで必要になります。
日常的に行うには自分の自由時間を割かなければならないので、自然と時間管理能力が鍛えられるというわけです。
最後に、筋トレを始め運動全般には、ストレスの解消、心の安定に大きな効果があると認められています。
ストレスが溜まった状態では、ささいな事でもイライラが止まらなくなり、正常な判断や考えができず、感情が怒りへと向かいます。
そんな心の状態では、相手の立場を考えた仕事はできなくなり、協調性を失い、さらに自分のメンタルまでも悪化することになります。
できるだけストレスを溜めない生活には、筋トレが必要なのです。
筋トレで人間関係がよくなる
先に述べたように、日常的な筋トレはメンタルの安定が期待できます。
これだけでも人間関係には非常に影響が大きいのですが、それに加えて体型の変化が起こります。
「体型が変化して人間関係が良くなるってどういうこと?」
と、思うかもしれません。
実は体型が変われば自分の心にも大きな変化が起きます。
具体的には次の3点があります。
自信がつき自己肯定感が高まる
人間は、目標を達成すると自分自身に価値を認められるようになります。
そして、ポジティブな考え方になって前向き思考になる傾向があります。
その結果、他人から好かれる【明るく積極的な性格】へと変わっていくことができます。
筋肉が付けば、毎日自分の身体を見ることになるので、その効果は持続しつづけることになります。
もし、あなたが内向的で自分に自信が無く「自分を変えたい」と思っているのであれば、筋トレは最高のきっかけであり方法になるでしょう。
他人に認められる
人は、まず見た目から相手を判断するといわれています。
次に付き合いがあってから、人間性が見られます。
異性であれば、なおさらになります。
筋トレをしていると、この2つの要素がともに満たされます。
引き締まった身体をしていると
「自分に厳しく、自己管理ができている人だから、約束を守れるような人だろう」
とか
「努力家でしっかり仕事をしてくれるだろう」
などという印象を持たれやすくなります。
また、相手も日頃筋トレをしている人だと、その苦労がわかっている分、より強い印象を与えられるでしょう。
必要な知識がつく
肥満の割合が高い日本人には、多くの人に少なからず体型の悩みはあるでしょう。
そんな中で、理想的な体型の人がいれば、おのずと周りの関心や興味が集まります。
筋トレを本格的に行っていけば、カロリー計算や栄養管理の知識もつくので、食べると良いものや良くないものの判別が簡単にできるようになる人がほとんどです。
そのために、周りから質問を受けた場合には、自身の経験から的確な回答ができるようになっているでしょう。
頼られる、質問されることは人にとっての喜びとなります。
ただ、あくまで質問者と経験者の間には温度差があるので、自信過剰に知識の押しつけをすることだけはやめておいた方がよさそうです。
筋トレで浪費しなくなる
浪費といえば、
【酒】【ギャンブル】【ブランド物】
がイメージされるのではないでしょうか?
これらを否定するつもりはありませんが、少なくとも日常的に筋トレに励んでいる人はこれらのものへの興味が薄くなっています。
酒量が減る
アルコールは筋力アップや筋肥大にはかなり悪影響があります。
本来行われる筋合成を阻害し、睡眠の質が悪くなるので疲労の回復も遅くなります。
したがってその事実を知ってしまえば、筋トレの努力が実らなくなるのために酒を飲まなくなるか、自然と量が減っていくことになります。
それでも飲酒量を変えられない人はアルコール中毒になっている可能性があるので、医師の診察を受けることを検討しましょう。
ギャンブルに興味がなくなる
ほぼすべてのギャンブルは最終的に負けるゲームです。
反対に、筋トレは最終的に実る努力です。
ギャンブル、筋トレを続けていくごとにこの事実を実感していくことになります。
したがって、正常な精神状態であれば自然とギャンブルへの興味が薄れていくことになるでしょう。
そして、パチンコ屋へ通う時間、勝ち馬を予想する時間や労力などを筋トレを通じた健康管理のために向けていくようになるはずです。
ブランド物に興味がなくなる
ブランド物を持ちたくなる理由とは何でしょうか?
それは、『他人にうらやましがられたいから』という見栄ではないでしょうか?
ブランドの歴史や価値を知らない高校生や大学生が、高級財布を持ちたがることが良い見本といえるでしょう。
これは『心が他人に依存している状態』であることが原因です。
筋トレをしていくうちに、意識が自分へと向かい始めます。
自分と闘わないと結果が出ないために、心が無意識に内側を見るようになっていきます。
そして自分に勝つことで、いつしか他人のことが以前より気にならなくなるはずです。
その結果、ブランド物などを持たなくても自分の価値を感じられるようになるために、見栄を張ることへの興味が薄れていきます。
これは筋トレに伴う栄養管理が習慣化するために、
【自分に本当に必要なもの】を見定める鋭い感覚が身についてしまう
ことも影響されると思います。
筋トレが趣味になる
生きていく上で欠かせないことが【楽しむこと】ではないでしょうか。
筋トレは一見、苦しいことのように思われがちですが、本当は【楽しいこと】なのです。
筋トレを趣味にしている人は、目標設定をしている人が多いと思います。
「有名人のあの人のようになりたい」
「割れた腹筋をつくりたい」
「水着が似合う身体になりたい」
など、目標はさまざまですが、どれもゲーム感覚で取り組むとモチベーションが上がるし、長続きします。
例えば、自分の身体を使った人体実験ゲームとしましょう。
『書籍やネットなどからの情報をもとにトレーニングと栄養管理をすれば、自分の身体はどのように変化していくのか?』
『腹筋運動をしなくても、本当にシックスパックはできるのか?』
『スクワットだけで本当に痩せるのか?』
など、筋トレを続けて自分の身体が変化していくのを確認しているうちに、楽しくなってきてやめられなくなるでしょう。
また、単純に運動後は頭の中がスッキリして、爽快感を味わうことができます。
この時に、ご褒美の甘いプロテインを飲むのがたまらないという人もおられます。
さいごに
なんとなくしている筋トレに意外な効果があるのが理解いただけたでしょうか。
この記事がこれまで筋トレの習慣がなかった人、また三日坊主になってしまっている人、あるいは始めて間もない人の後押しになれば幸いです。
最後に、筋トレは栄養管理とセットにするとさらに効果が倍増するので、食生活にも気を配ることをおすすめします。
コメント