引き締まった身体をつくるために筋トレや食事制限を頑張っていてもなかなか長続きしないという悩みはないでしょうか?
人間、苦しいことはすぐにやめたくなるものです。
反対に、楽しみがあれば少々つらくても続けていけることは多々あります。
それを身体づくりやダイエットにも応用しようというのが、この記事の趣旨になります。
ここでは、一般的なものから意外なものまで、7つご紹介します。
朝の散歩
ウォーキングをダイエットに取り入れている人は多いでしょう。
しかし、強調したいのは、朝の散歩という点にあります。
朝、それも朝食前の散歩をおすすめします。
朝食前というのは、睡眠時に代謝によって身体の中のエネルギーの多くが消費されている状態になっています。
一般的に、エネルギーは最初に身体の中の糖質から消費されていき、次に脂肪が使われます。
つまり、
朝食前は体脂肪を燃焼させるのに最適な状態になっている
ということになります。
さらに、朝から運動をすると、早い段階でエネルギー代謝量が上がることから、一日のトータルの消費カロリーが増えることになります。
そして、朝日をしっかり浴びることで
精神的な安定の効果もあるために、ストレスによる食べ過ぎを防ぐ
こともできます。
登山
『山ガール』という言葉が、数年前に流行ったかと思います。
それ以降、登山をオシャレ感覚で気軽に始めたものの、どっぷりとその魅力にとりつかれた人も多いのではないでしょうか?
登山は、本格的にすればダイエットにかなり効果があります。
理由は、運動量はもちろん、その環境にあります。
登山は、当然山の中を歩きます。
そのために、ザックに必要な装備を詰めることになりますが、その容量には制限があるので、あれもこれもと入れていくわけにはいきません。
食料も自分で選ぶわけですから、摂るべきカロリーや栄養バランスを考えて準備することができます。
つまり、必然的に食べ過ぎを防ぎながら大量のカロリーを消費し、その上、足腰の筋肉を鍛えることができます。
行動食は人それぞれ楽しみ方がありますが、おすすめは
- 鮭おにぎり
- ゆで卵
- プロテインバー
など、簡単に食べられて、容量をとらずにたんぱく質を多く含む栄養価の高いものがよいでしょう。
また、飲み物は、水やお茶を飲むようにしましょう。
運動中にスポーツドリンクを飲む方がおられますが、砂糖や化学薬品がたっぷり入っていますので太ります。
身体にも良くないのでやめましょう。
ただし、緊急の場合に備えた非常食(ようかんやキャラメルなど)は、持ち帰る前提で余分に用意しておくことをおすすめします。
注意点は、下山後、売店などのスイーツに手を出したくなる、というものです。
基本的にはダイエット中に甘いものは厳禁なのですが、おまんじゅうなどの和菓子ひとつ程度なら、一日頑張ったごほうびとして仕方ないかもしれませんね。
自転車
自転車は誰にでも楽しめる爽快なスポーツとして、世界的に確立しています。
特にヨーロッパでは、専用の自転車道がEU諸国に張り巡らされているほど人気のスポーツとなっています。
一般人にも人気の秘密は、純粋に楽しいだけではなく、その健康効果にあります。
自転車はジョギングなどに比べると、事故には気を付けなければいけないものの、ひざや足首への負担が少ないためにケガのリスクが低くなります。
そして、風を受け、スピードを出して走る為に気持ちも高揚し、ストレスの解消にうってつけです。
さらに一定の負荷で走行し続ければ、筋力増強、有酸素運動の効果が高くなり、カロリー消費がかなり期待できます。
実例として、長距離走行の自転車競技になると、
走りながら高カロリーの食事をとる必要があるほど、カロリー消費が激しくなります。
とはいっても、問題は費用です。
本格的なロードバイクやマウンテンバイクになると100万円を超える車両も珍しくはありません。
少なくともヘルメットやウェアなどの装備までそろえるとなると、安いものでも、スポーツバイクなら20万円弱はかかります。
お金がかかる趣味なので、散歩のようには気軽に始められないかもしれませんが、今乗っている自転車で通勤をしてみることから始めてはいかがでしょうか?
これに慣れれば、クロスバイクなどで10km程度の距離であれば、毎日楽に通えるようになるでしょう。
クロスバイクなら、10万円程度でしっかりとしたパーツを使った完成車が買えるので、初心者にはおすすめです。
そして、休日のサイクリングまたはツーリング、果てはイベント参加やレース参戦などへのステップアップも人生の楽しみとして素晴らしいのではないでしょうか。
ゴルフ
ゴルフをしたことが無い方の中にはこんなイメージがある方がいるかもしれません。
週末になれば仲間とゴルフ場で集まり、いざスタート。
ショット後はカートに乗って移動、プレイ中も好きなドリンクを飲みながら楽しくお話できるような、優雅なプレイ。
現実は全く違います。
まず、練習から。
初心者は置いているボールを打つだけなのに、何度も空振りをします。
がちがちに力も入っています。
もし当たってもどこに飛ぶかわからない状態です。
まともに打てるようになるまで、何百回、何千回もスイングをします。
そして、経験を積んで上手くなっても、一回の練習で100打から300打程度は打つはずです。
上達しようとすると、これを週に何度か行う必要がありますので、かなりの運動量となります。
次に、コースをまわる時です。
基本的に、カートはある程度上達するまでまともに乗れません。
その理由は、初心者はボールがどこに飛ぶかわからないからです。
練習場でうまく飛んでいた場合でも最初はかなり戸惑うことになるでしょう。
なぜなら、大半のゴルフ場は山間で、コース上には練習場には無いような激しい起伏があるからです。
さらに、自分たちの後からプレイしているグループが続々と追い付いてきます。
マナーが大切なスポーツなので、初心者だからとのんびり時間をかけ、他の人を待たせるわけにはいきません。
つまり、うまくなるまでは
クラブを何本か持ちながら移動し、慌ただしく打っては走り、打っては走りの繰り返しになります。
その合計歩行距離は、10km以上とも言われています。
さらに素人の多くは、18ホールで100~150打は叩くことになります。
これに素振りを毎回1回入れると200~300打です。
普段運動をしない方からすれば、かなりの運動量となるでしょう。
難しいスポーツなので、最初はおもしろくないと感じるかもしれません。
ただ、それでもたまにナイスショットが出るのが快感となって、楽しくて仕方がなくなってきます。
さらに途中の休憩ではグルメを楽しんだり、プレイ後には温泉に入ったりなど、ゴルフ場には楽しめる要素が多くあります。
リゾートホテルが併設されているゴルフ場もあり、仲間や家族と旅行気分で楽しむこともできる魅力があります。
ただ、宿泊するときは、飲みすぎ、食べ過ぎに注意が必要です。
家庭菜園
畑仕事はかなりの運動になることを知らない人がいるかもしれません。
例えば、手作業での収穫などは、丸一日やってみれば、翌日は全身が痛くなるほどハードな仕事です。
そして、身体が痛いからと言って休んではいられません。
農作物は手を加えなければうまく育ってくれないからです。
良くも悪くも、強制的に運動を強いられます。
とはいえ、野菜や果物を自分の手でつくるのは、とても楽しいことです。
土を触って、太陽の光を浴び、汗を流して食べ物をつくる。
気候の急変や害虫、病気と闘いながらも工夫を凝らし、無事に収穫を迎え、食卓に並べるという自給自足が叶ったときの幸福感は格別なものがあるはずです。
子供の情操教育にも効果があるでしょう。
ストレス解消、運動不足解消に最高の趣味となるといっても過言ではありません。
今、普段は別の仕事をしながら、趣味として畑仕事を楽しんでいる人が増えていることをご存じでしょうか?
都会の中心部に住んでいる方は難しいですが、方法としては貸農園を利用する方法が一般的となります。
自宅の周辺を一度探してみると、意外なところに募集があるかもしれませんね。
未経験の方向けに、アドバイスや農具の貸し出しもしてもらえるサービスがありますので、気軽に試してみてはいかがでしょうか?
料理
コンテスト前には過酷な減量を強いられるプロビルダーは、全員といっていいほど自炊をしています。
なぜなら、減量する時は普通の人と同じ食べ物をたべられません。
また市販の惣菜や外食は高価で、さらに味を最優先する代償に、脂肪や炭水化物の割合が非常に高く、さらに食品添加物が多量に含まれている可能性があるからです。
ダイエットに必要なことは、1日の消費カロリーが摂取カロリーを超えること。
そして、たんぱく質を多くとり、脂質や糖質を控えることが一般的になります。
それを叶えようとすると、必然的に自炊する必要があります。
ただ、自炊は面倒と感じる方も少なくないでしょう。
しかしここで発想の転換を図ってみてはいかがでしょうか。
どうせ食べるなら、美味しいものを食べたいのが動物の本能でしょう。
さらに、楽しく作れるなら自炊する抵抗も無くなるとは思いませんか?
そこで、自炊をしたことが無い方へおすすめのレシピがあります。
それは、鶏もも肉のスパイス焼きです。
今、スーパーマーケットでは様々なスパイスが売っています。
それを美味しそうと感じるものを3つ選んでみましょう。
そして、鶏もも肉を一緒に購入し、皮を剥いでフライパンで焼き、好きなスパイスをかけるだけ。
これで、たんぱく質が豊富なダイエット食が一品出来上がりです。
次の日は違うスパイスを試してみれば違うバリエーションが楽しめます。
コスト的には外食の半額以下で作れます。
最初はこのくらいから始めてみれば、料理に興味が持てるのではないでしょうか。
お金の節約
現在、円安や原料高により物価が上がり続けています。
そんな中、日本は世界的に見て経済成長が止まっているので、サラリーマンや公務員の給料はこれ以上期待できません。
いまこそ、お金の節約について真剣に考えるときが迫っています。
しかし、
「筋トレやダイエットが、節約とどう関係があるの?」
と、思った方もいるでしょう。
それが、特にダイエットにはかなり関係があるのです。
その理由を4つ挙げてみましょう。
電車や自動車を使わなくなる
電車は乗車料金、車はガソリン代やオイル代その他維持費がかかります。
お金のことを考えれば、できるだけ乗りたくないでしょう。
そうすると、代わりに自転車や徒歩での移動が多くなり、自然と身体を動かすようになってカロリーを燃焼することになります。
さらに足腰の筋肉もつくので、基礎代謝も上がって痩せ体質になります。
自炊をするようになる
外食はもちろん、総菜やパン、おにぎりなどの中食は、作る人の人件費や設備費用、企業の利益が必要になるため、その分の費用が価格に含まれています。
食事は毎日の事なので、節約をするなら絶対に自炊する必要があります。
例えば、毎朝コンビニで朝ごはんに菓子パンとジュースを買って出勤するなら、家で作ったおにぎりと水筒に入れたお茶を持っていくようにすれば、それだけで相当な節約になるのが明らかでしょう。
その場合のカロリーも半分以下で、さらに腹持ちもよくなるので間食を減らすことができます。
また、基本的に外食は味を優先するので、脂質や糖質を多く含んだ食事が多くなり、カロリーが高くなりやすいことを覚えておきましょう。
しかし価格だけを見ると、ひとり暮らしなどの場合、自炊よりも、スーパーで割引された弁当の方が安くつく場合があります。
この場合に気を付けたいのが、惣菜や弁当には、単体で売られている野菜や肉などの食材や調味料とは違い、産地や遺伝子組み換え食品の表示義務がないということです。
あくまで健康のために筋トレやダイエットをするのですから、体調不良になる危険性や、後の医療費のことも考え、これらのものはできるだけ控えるのがよいでしょう。
酒、たばこをやめられる
どちらも節約のためにはやめるべきものです。
酒は糖質オフなら太らないと思っている人もいますが、それは間違いです。
アルコールは身体にとって有害なものなので、最優先で分解されることになります。
トレーニング後48時間は筋肉の成長が期待できるとされていますが、アルコールの分解が終わるまで筋合成の効率が悪くなります。
結果的に筋肉の成長の邪魔になるばかりか、本来燃焼されるべき脂肪や糖もアルコールの分解の後回しにされてしまい体脂肪として残りやすくなります。
結果的に、筋肉がつかずに太ることになります。
たばこについても、財布と身体には何のメリットもありません。
自己管理能力がつく
お金を正しく管理していると、日々のやりくりや税金、固定費など自然と計算のクセがつきます。
そして、我慢をすることを覚えます。
さらに、何か月、何年と続けることも求められます。
ダイエットや筋トレにとって、この3つはどうしても必要なものになります。
節約することで、自然と心が鍛えられていく効果が期待できるでしょう。
しかし、我慢のしすぎは精神的に限界がくることもあるので、無理をしすぎないことが大切です。
まとめ
筋トレが趣味で、それしか考えられないという人もおられるでしょう。
それでも少し視野を広げてみるだけで、さらに人生を楽しむことができるかもしれません。
人生は楽しむべきもの。
良い趣味はあなたの人生に彩りを与えます。
心と身体のために、なにか始めてみませんか?
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