電動アシスト自転車の欠点8選

筋トレ情報

通勤や日常の交通手段、またはダイエットのために自転車を選ぶ時、電動アシスト自転車が候補にあがることがあるでしょう。

非常に便利な自転車ですが、欠点もいくつかあります。

普段、日常的に20kmの通勤や買い物に使っている立場から、電動アシスト自転車のデメリットを8つご紹介していきます。

そして最後に、それほどの欠点があっても電動アシスト自転車に乗る理由についても解説します。


バッテリーの充電

電動アシスト自転車の動力源は電気ですので、当然バッテリーを充電しないといけません。

通常、満充電すれば数10kmから100kmの走行は可能ですが、充電し忘れると当然モーターは動きません。

したがって、乗るたびにバッテリーの残量の確認が必要になります。

うっかり充電し忘れることや、充電器のコンセントのさし忘れなどで、乗る時に残量がなくなってしまっていることが経験上何度かありました。

短距離の乗車であれば、とりあえず数分だけでも充電すればなんとかなることもありますが、10km以上となるとそれなりに時間がかかります。

さらに、通勤などに使う際には、行き(往路)はなんとかバッテリーの残量は足りたが、帰り(復路)に充電切れになるということもあります。


対策としては、確実に充電するように気を付けることはもちろん、予備のバッテリーを用意しておくこと、また勤務先に予備の充電器を置いておくという工夫が必要になります。


バッテリーの盗難

電動アシスト自転車のバッテリーは非常に効果です。

新品を購入しようとすると、その価格は3万円から5万円程度です。

したがって、中古で取引している価格もそれなりとなるので、盗んで売ろうとする者も後を絶ちません。

実際、バッテリーの盗難の発生件数は、警視庁によれば都内では2020年:148件、2021年:314件となっています。

年々倍増傾向にあるので、屋外に駐輪するときは常に注意をする必要があります。


対策としては、

通常のロックに加えて、ワイヤーロックも併用する

自宅や職場にバッテリーだけでも持って入る

管理者がいて防犯カメラが設置されている駐輪場を利用する。

などの方法があります。


バッテリーの寿命

バッテリーは永遠に使えるものではなく、寿命があります。

ヤマハの仕様書によると、700回から900回の使用が可能とあります。

使用が可能とありますが、使っていくうちに劣化するので、電気を蓄える容量が少なくなっていきます。

したがって、古いバッテリーは、満充電しても新品のころに比べると走行距離が短くなります。


バッテリーは通常使用でも使うごとに性能は落ちていきますが、気温等周囲の環境によっても劣化が進みます。

構造上、高温や低温に弱いので、夏や冬に使わない時は屋内での保管が推奨されています。



対策は、上記のとおり、気温によって乗らない時は屋内で保管することを心がけましょう。

また、黒い色のバッテリーが多いので、特に真夏の直射日光は避けた方が良さそうです。

最近は春でも高温になる日が増えているので、自転車カバーの利用がおすすめです。

故障のリスク

電動アシスト自転車は普通の自転車よりも故障のリスクがあります。

スイッチ類、モーター、バッテリーは電気回路が備わっているので当然といえるでしょう。

雨天にも耐えられるような構造になっているとはいえ、ひとたび水が浸入してしまうと故障することを念頭に、雨に当たらない場所に駐輪する、駐輪中は常にカバーをかけておくことをおすすめします。

そして、事故はもちろん、転倒させてしまい破損させると修理がかなり高額となってしまいます。

取り扱いには注意する必要があります。

自転車自体の重さ

バッテリーとモーターが備わっていることに加え、それらを支えるフレームも高剛性で重くなっています。

また、タイヤやホイールも通常よりも丈夫で重くなっています。

駐輪の際の自転車を押すときは慣れれば問題ありませんが、段差を持ち上げるときや歩道橋などの急坂を押すときは力が必要なことがあります。

もし自信が無い方は、購入前に自転車店での試乗の際に取り回しの確認をしておくとよいでしょう。


さらに、重いということはブレーキが効きにくいというデメリットがあります。

一部のスポーツタイプの電動アシスト自転車は強力なディスクブレーキが付いていますが、通常のシティサイクルであれば、安価な通常のブレーキになります。

したがって、とっさの時に急ブレーキが間に合わないことが考えられますので、下り坂では早めの減速を心がけてスピードを控えめに運転した方がよいでしょう。



スピードが出ない

アシスト補助は、カタログ上では24km/hまで作動するとあります。

しかし、体感できるのは20km/hまでと考えておいた方がよいでしょう。

選ぶギアの段数で補助の速度域が変わりますが、最もスピードが出る重いギアでも、クロスバイクなどのように平地で30km/h出そうと思えば、一般人には不可能なくらいの相当な脚力が必要になります。

したがって、車道を爽快に走るスポーツバイクとは違い、落ち着いて乗ることを前提にしておいた方がよいでしょう。

それでも20km/hは、歩道を走ると危険な速度となりますので、通常走行の際は車道の左側を走るようにしましょう。


こぎだしのクセ

直線的に走るだけであれば、スタート時にモーターが作動し始める際にグッと前に進む感覚がわかる程度で、危険な思いをすることはほとんどないでしょう。

さらにこのスタート時については、メーカーによって味付けが異なることがあります。


問題は、停車からの小回りUターンするときと、停車時にペダルを踏みやすい位置にあわせるときです。

Uターンの際は、急なアシストが必要以上に作動することがあるので、大きく膨らんでしまったりバランスを崩して転倒してしまう危険があります。

運転に慣れたと思っても、ふとした時にヒヤッとすることもあるので、面倒になりますが小回りの時は一度スイッチを切ることも必要かもしれません。

また、信号待ちなどの停車後、再発進するための準備として踏み込みやすい位置にペダルをあわせておく動作をすることがよくあると思います。

このときも不要なアシストが働いて、思った通りのいちにペダルをあわせることができないことがよくあります。

そうすると発進の際に力が入れにくくなるなど、ささいなことですが地味にストレスに感じることがあるでしょう。


価格が高い

購入の際に最もネックとなるのが価格面です。

普通の自転車よりも、およそ10万円以上価格が上がります。

学生など資金に余裕が無い場合は、購入するのが難しいかもしれません。

中古で購入する方法もありますが、新品に比べると故障リスクが高くなり、保証の有無やバッテリーの劣化具合、ブレーキパッドやチェーン、スプロケットなど消耗品の状態についても調べる必要があります。

自転車店で整備をしてくれている場合がほとんどですが、中古車を買う場合は自分でも確認できるだけの知識があった方がよいでしょう。


それでも電動アシスト自転車を選ぶ理由

これまで多くのデメリットを挙げてきましたが、筆者はそれでも約20kmの通勤などに電動アシスト自転車を選んで乗っています。

これまでロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイク等での長距離通勤経験が10年以上ある上での判断です。

その理由は

  • 通勤のために市街地を走る上で、スピードは不要なこと
  • 高価なスポーツバイクは盗難の危険性が高いこと
  • 荷物の積載が必要なこと
  • 坂が多いこと
  • 購入方法によっては、安く買えること

などがあるからです。


デメリットを超えるメリットがあるのかどうかを判断の基準にすると、間違いのない自転車選びができるでしょう。

なお、筆者の電動アシスト自転車の購入方法は、

【楽天市場のセール期間中に大手自転車チェーン店での店頭受取で購入する】

といったものになります。

2022年末当時の市場最安値で、しかも楽天ポイントが10,000ポイント以上もらえたので、定価132,000円(税込み)の自転車が、割引と併せて実質10万円程度で購入できました。

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